安全に避難するための設備改修・設置
鶴間防災システムは、東京・神奈川エリアを中心に、自社一貫対応による消防設備点検・工事を承っています。こちらでは、防災照明や避難設備など、安全な避難をサポートする設備の工事についてご案内します。
防災照明・避難設備工事のタイミング
火災などが発生した際、適切に警報設備や消火設備が作動したとしても、確実に安全を確保するにはその場からの避難は必須。その際に、避難経路を示す誘導灯や非常灯、効率的に避難できるようにする避難設備に不具合があると、「逃げ遅れ」の原因になってしまうかもしれません。以下のようなケースの場合は早めの改修・リニューアルをおすすめします。
防災照明
防災照明には、「誘導灯」と「非常灯」があり、それぞれ内蔵電池で作動します。一般的に、電池の寿命は4~6年程度ですが、寿命が来る前に交換しておくことが大切です。また、設備自体も8~10年程度を目処に改修・交換する必要があります。
防災照明の改修のタイミング |
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誘導灯の中の電球が切れている、またはチカチカ明滅している |
外装が破損している |
内蔵電池や設備自体の所定の交換時期が来た |
避難設備
避難設備は普段使われることがないため、いざというときに避難ハッチが開かなかったり、器具が錆びていたり、腐食していたりすることもあります。いつでも安全に使用できるよう、適切なタイミングで改修などを行う必要があります。
避難設備の改修・設置のタイミング |
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消防設備点検により器具の不具合が見つかった場合 |
消防法の改正や建物の増設などにともない、避難器具を設置する必要が出てきた場合 |
所轄の消防署から改善の指導があった場合 |
防災照明・避難設備工事の内容
防災照明
防災照明の設置は、消防法に基づき、建物利用者が安全に避難できるよう設計しなければいけません。誘導灯のサイズや輝度、設置基準など、厳しく定められた規定に従って適切な改修・設置を行います。
- 誘導灯・非常灯の必要性
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誘導灯は、災害時の安全な避難を促す標識・防災照明で、緑色に白抜きのシンボルマークが描かれています。誘導灯には「避難口誘導灯」と「通路誘導灯」があり、それぞれ適切な避難経路と避難口を表します。また「非常灯」は、停電時に室内や廊下を照らし、避難をしやすくさせるための防災照明です。万が一、災害の現場でこれらの防災照明が機能しなかったとしたら、建物内の人は、真っ暗な中どこへ向かえばいいか分からず、被害が拡大してしまう恐れがあるのです。災害時に適切な避難をするため、防災照明は必要不可欠なのです。
避難設備
防火対象物は、消防法によりどこからでも2方向に避難できるようにする必要があります。この規定をベースに、適切な位置への設置と改修・交換によって安全性の確保を行います。
対応工事 | |
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避難器具設置工事 | 新設用避難ハッチの設置工事 |
避難ハッチ改修工事 | 固定はしご設置 |
避難用すべり台設置 | 避難はしご(吊下げ式)設置 |
救助袋の新設工事・改修工事 | 緩降機の新設工事・改修工事 |
避難設備施工事例
当社が携わった避難設備施工事例をご紹介します。
所在地 | 東京都内 |
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築年数 | 20余年 |
用途 | 共同住宅(マンション)、5項(ロ) |
設置場所 | ベランダ |
施工工期 | 2日間 |
施工数 | 10台 |
施工費 | 85,000円(1台) |
施工費用 | 850,000円(材料費+工事費+消費税別途) |
※平成19年6月より材料費値上がりのため価格改定致しました。
施工内容
Before
経年劣化により、避難はしごの腐食が進み、火災発生時に使用できない状態なっていました。
避難器具が劣化していては、本来の機能を果たせません
緊急時に対応できるだけの信頼性も落ちています
After
避難はしごを撤去し、耐久性の高いステンレス製のオリローハッチに交換しました。
避難はしごのハッチは、スラブを挟み込むように施行するため、既存の避難器具をすべて撤去しました。
施工前に現地調査をおこない、その建物にあった器具、技術を駆使して完全オーダーで施工しました。
既設ハッチを撤去して、新品に交換
操作性も向上し、万がいちのときも万全です
- 避難ハッチ・避難はしごを放置するリスク
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築後2~30年以上経つマンションやビルに設置された避難ハッチは経年により腐食や激しい錆びが生じている場合があります。その場合、いざというときにハッチが開かなかったり、適切に使用できなかったりし、避難が困難になります。また、避難はしごも同様にメンテナンスを怠ることで基材や金具部分の劣化、ロープの腐食などが起きていることがあり、大変危険。安全に避難するためのものが命のリスクになってしまうこともあり得るのです。必ず定期的な点検・適切なタイミングでの改修・交換を行いましょう。