消防設備点検業者を選ぶポイント
消防設備は建物を利用する人の命を守るもの。だからこそ、消防設備を点検する業者は慎重に選びたいところです。しかし数多く存在する消防設備点検業者の中からどうやって優良業者を選べばいいか、迷われている方もいるかもしれません。こちらでは、消防設備点検業者を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。
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消防設備点検業者の中には、見積書の項目に「点検費用一式」とだけ書いて細かな内訳の記載がない見積書を提出してくるところもあります。これでは、どの箇所にどのような点検がなされて、どれくらいの費用がかかるのかまったく分からず、「うちはどんぶり勘定をしていますよ」と宣言しているようなもの。とても適正価格で見積もっているとは思えません。
なかには、詳細が分からないことをいいことに費用を水増しして請求する業者もあります。提示された見積書の項目を一つひとつ明瞭にしている業者に頼むのがいいでしょう。
- 消防設備点検には、点検作業のほか、設備や器具の修理・交換・設置作業、法令に従った書類や所轄消防署へ提出する書類の作成などの副次的な作業も含まれます。そのため、文字通り「点検」だけ行う業者では柔軟な対応ができない可能性があります。点検業者は、点検から工事、書類作成までトータルサポートできることが必須条件と言えるでしょう。
- 消防設備点検業者にとくに多いお問い合わせが、「夜間に警報設備の誤作動した」というものや「連結送水管から水漏れしている」、「消防署からの設備改善勧告を受けたために、緊急で工事をお願いしたい」というもの。こうした際でも、業者に24時間365日対応できる体制があると、大変心強い存在になります。緊急時にも適切に対応できる業者を選びましょう。
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すべての消防設備点検は、国が定めた消防法に則って行われます。消防法は、大きな火災事故などが起こるたびに改正されていくため、常に法への対応が求められます。近年で言うと2002年、2007年に法改正が行われており、実際に点検基準も見直されています。
消防法を順守し適切な消防設備点検を行うには、最新情報にアンテナを張り続けることが非常に重要になります。業者選びの際は、最新の消防法に対応しているかを必ず確認するようにしましょう。